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原作が大好きで映画化されることになって楽しみでしょうがなかった映画を見たらなんかえらいことになってしまったので備忘録としてここに落としていこうと思います。

ついったのTLに流すのが申し訳なさ過ぎて(いや流してたんですけども)

窮i鼠はチーiズの夢を見る

初見の感想、見終わった瞬間はめっちゃ惜しい!!だったのに、帰り路でじわじわきてしまって書いた感想

2020/9/13

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原作はBLのつもりで読みはじめたらこれBLの括りじゃないやん……ってくらい素晴らしくて好きで好きでドラマCDも迷わず買った民で、キャスト発表されて期待しかなかったんですよね。
優柔不断な流され侍とストーカー気質の情緒不安定男ってリアルじゃ知り合いでも勘弁願いたいって思ってしまうんだけど(ひどいな)とにかく二人が(特に今ヶ瀬が)愛しくて愛しくてどうか幸せになってほしいって願わずにいられない話なんですよね。

この話は流され侍大伴先輩の成長物語なんだろうなと思ってて、映画のラストは原作とは違うんだけど、その根幹は全くブレてなかった。今ヶ瀬に対する愛しさも。
映像もほんっとに素晴らしくて、演技もほんとよかった。

惜しいと思ったのは圧倒的科白の少なさで、原作で刺さるセリフとかモノローグがいっぱいあったのに、本当に削りに削られてて、原作知ってるから心の中でトレースできるけど、知らない人がみて伝わる??みたいに思いながら見てしまうシーンもあった。
前半はほぼ原作通り、後半はまぁ端折らないと収まりませんよねって感じで、でもその端折り方に文句があるわけではない。そこまで丁寧に各シーンを描きながら科白が少ないんですよ。そこはほら!あの言葉を言ってよ!!とか、モノローグあってもいいじゃん!みたいなもどかしさを感じたんですよ。

でも多分伝わるんだと思う。大伴先輩の今ヶ瀬といることで得られる泥沼のような安寧も、そこに葛藤する気持ちも、それが愛しさに昇華されていく過程も、今ヶ瀬のどうにもならない先輩への恋心も、醜い嫉妬心も幸せが恐いという気持ちも。それくらい二人の演技が素晴らしかったし、雄弁に語る映像だったんだと思う。もう一度見たらそれがもっとわかるかもしれない。
原作で萌えに萌えたリバるシーンついてはナチュラルにリバってるだけででもそこに違和感が入り込む余地もなく、ひたすらに美しかった。いやぁ大倉君よくあそこまでやったよね……
一番刺さったシーンは大伴先輩がたまきちゃんをベッドに呼び寄せたシーンでしたあれは何より先輩が今ヶ瀬を愛しく思うシーンだったんだよ……ひどい男だけど!描き方は他にもあっただろうに余計なものを一切排除した映像だけでそれが伝わるってすごいよね。すごいわ。

いわゆる攻めと受けがいるBLではないです。純粋に恋愛映画だった。海辺のシーンの切なさやるせなさなんて原作以上…っていうか自然が見せる美しさって情緒を増幅させるよね。
アンニュイな恋愛映画ってこういうのを言うんだろうなってそこに耐性がなかっただけなのかもしれない。
ラストシーンも、あれはあれで一つの答え、大伴先輩の覚悟だからよかったと思う。
原作も、ラブラブハッピーエンドではなかった、ひたすらに彼らの、今ヶ瀬の幸せを願わずにいられなかったから。切なくて祈る様な余韻を残す話ってなかなかないし、だからあそこで完結させた監督ある意味すごいなと思いました。
足りない部分は確かにあった。細かく上げれば多分いっぱいあった。けども一本の映画としてよくまとまっていたなと思うしとにかく映像が(以下略)
帰り路で頭の中で流れてたのはなぜか「モラトリアム」でした(映画違う)要するに狂おしくて切ないんだよ!!!

原作の感想何なんだか映画の感想なんだかわかんなくなってきたけど機会があればどんな形でももう一度見たいなと思います。
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